はるのうららの中国一夜また一夜物語

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zoom RSS ☆第百十八夜☆ 岩宿キンレンの故郷

<<   作成日時 : 2007/06/04 18:55   >>

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写真は中国江蘇省無錫市の、南北朝時代からの古刹・恵山寺にある池と、そこに架かる宋代の石橋です。池の名は「金蓮池」と言い、「天下第二の泉」と称された恵山泉を水源としています。ここが岩宿キンレンの故郷です。

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池を一面に覆っているのが「金蓮」で、「黄金蓮」とか「金蓮花」とも言われます。この花について、こんな話を見つけました。

この池には古代、霊力のある蓮の花があり、唐代の書物に「恵山に方形の池あり。池に千弁蓮の咲く。これを服せば仙人となる」と記されています。

後にこの池に「金蓮花」が持ち込まれました。明代の書に「この花は寺の僧が西域より伝えた。天下に三箇所しかない」との記載があります。

やがて、食べると仙人になるという不思議な力を持った千弁蓮は、二度と咲かなくなってしまいました。寺の名泉に植えられ、天下に三箇所しかないとされる「金蓮花」は、まんまと千弁蓮に取って代わったのです。こんこんと湧く天下第二の泉の力で、「金蓮花」は次々と繁殖を続けました。

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実はこの小さく黄色い水生植物の正体は、江南の水郷地方の水路や池、沼のどこにでも見られる「コウホネ」でした。ですが花の様子が陸地に咲く「金蓮花」に似ているので、このコウホネも、雅な響きのする「「金蓮花」と呼ばれるようになったのです。

古刹・恵山寺は永い歴史の中で、数々の災禍に見舞われて来ました。6回も破壊され、その度に復興して来たのです。池に咲くこの花は、寺と共に苦難を乗り越え、逞しく繁殖を続け、来る年も来る年も、美しい花を咲かせ続けて来たのです。

多くの文人や善男善女がこの花を愛する理由も、そんなところにあるのかも知れません。

岩宿のキンレンは、日中友好の記念に贈られました。故郷の金蓮と同じように、逞しくがっしりと、日本と中国との絆を増やし続けてくれるでしょう。まさに、水面下からですね。

上海・無錫の周辺は、日本企業の進出も盛んです。恵山寺金蓮池の金蓮は、9月末頃まで楽しめるそうですから、身近な方があちらに行かれたら、是非お勧めしてみて下さい。そして、一面に咲く金蓮の写真を撮ってきて下さるよう、お願いして下さいね。


写真出典:錫恵勝景
記事参考:新華網

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!
無錫??ちょうど一年前に私がお世話になった常州市のお隣?だったかな?今まで見たことの無い金蓮花がなんだか急に身近で愛おしく感じてきました。金蓮花と言う字もいいですね。全くいい名前をもらった幸せな花ですね。
いつも興味深いお話をありがとうございます。
manatuno
2007/06/04 22:17
こんばんは。
金蓮のこと興味深く拝見しました。
古い歴史があるんですね。
大事に見守っていきたいですね。
hokepie
2007/06/04 22:55
ついに
 気になっていた”金蓮”の 正体が解明されましたね
  よく ここまで 調べられましたねぇ〜
   さすがです。。。 

やはり 言い伝えがあったのですね
 6回もの苦難をのり越え 現在にまで現存し
 その分身が 笠懸に 日中友好として 届けられたということで
 改めて とても重みのある花だと再確認いたしました。。
  
”金蓮池”というのがあるのですね
  故郷の本場はさすがですね 
   石橋 そして 一面の金蓮 

  笠懸もこのように もう少し見ごたえがあるように
  何とかして欲しいものです。。。 

やはり「金蓮花」とも関連があったのですね。。 

そして正体は”コウホネ”なのですね。。 
 
  笠懸の池の看板にも  ”金蓮”と”コウホネ”を 分けているように
  
    高級和菓子のような 可憐な ”金蓮”として
    見守ってあげたいと思います。。 

  レポート ご苦労様でした。。。 
 
 (^___^)/
kei
2007/06/05 00:08
自然が少なくなりこうした植物も減ってしまいましたが、中国ではこれほどの群生地があるのですか。はかなく消えるものよりも、たくましく生き残るものが好まれるのも中国らしく思われます
ところ・てん
2007/06/05 09:14
みなさん歓迎光臨!

★manatunoさん★
そうでした、ちょうど去年の今頃から、常州に行かれてたのですよね。マクドナルトやスヌーピーの中国語名の解説をされるのが、とっても楽しかったです。もう行かれないのですか〜?もし行かれたら、是非無錫まで足を延ばして来てくださいね〜!

★hokepieさん★
コメントまでいただいて、ありがとうございます。みどり市ももう少し力を入れて下さるといいですのに、、、。数が増えてゆけば、かたくりと並ぶ名物になるでしょうか?

★keiさん★
金蓮池の石橋も宋代のもので、色んな彫刻が施された重厚なもののようですよ。
本当に和菓子にピッタリですよね。上品な和三盆の打菓子にして、お土産にすればいいのにと思います。ついでにマンモスも打菓子にして入れちゃったりして〜。

★ところ・てんさん★
金蓮池は長さ22.3m、幅10.9mだそうです。その一面に金蓮が咲くなんて、さぞ綺麗でしょうね。見てみたいです。
紹介した記事の原文にも、この金蓮は最初から“運”が良いって書いてありました。岩宿の金蓮を大切にして、この“運”にあやかりたいものです。
はるのうらら
2007/06/05 16:20

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